散歩道もすっかり緑一色になった。
お天気が良い日の午前10時頃にデジカメを持って歩く事も習慣になり、何時も出会う人と挨拶を交わしたり、お花作りの方にお花の名前を尋ねたりと、新しい出会いが増えた事も楽しい事である。
初めは普通の杖を突いて歩いていたが、手首が痛くなったこともあって杖を持たずに歩くようになった。
しかし、しばらくすると、股関節と膝に痛みを感じるようになり、主治医に相談すると「腕に支えのついた杖を使いなさい」といわれた。
普通の杖でも最初は抵抗があったのに、この腕の部分に支えのある「ロフストランドクラッチ」という杖は大げさな感じがして、しばらく考え込んでしまった。
でも「軟骨が少し薄くなっていて痛みを感じている位のときに、杖を使って歩く事は骨の炎症を予防する効果がある」と主治医が言われた言葉には説得力があった。
私がリウマチになって約30年になるが、初めの頃には「将来は車椅子か」と思った事もあった。
医師の治療方法が私の身体にあっていたためか、リウマチの進行が遅かったためか分からないが、途中から歩けるようになり手術をする事も無くここまで来れた事は感謝しなければならない。
これからも出来るだけ手術をしないで過ごしたいので、少しでも関節破壊の予防になればと思い、その杖を使うことにした。
ミニミニ集会にボランティアで参加してくださっている友人が、障害者用品を扱ってい居られるので、「ロフストランドクラッチ」という杖を注文した。
「ロフストランドクラッチ杖」
この杖には、一番上に腕に巻きつけるようになっているベルトのようなものが着いている。
これは柔らかい素材で腕が痛いと言う事は無い。
20センチほど下に杖の握りの部分があるが、ここにはスポンジのようなものが巻いてあるので、手で握っても痛くないようになっている。
上の支えから握りの間、握りから杖の先までの両方で長さの調節が出来る。
主治医に見ていただくと、握りの部分はもっと太いほうが良いと言われた。
汚れ防止にもなるし、人のものとの区別もつく様に、私はそこにハンカチを巻きつけて持つ事にした。
痛みの無いほうの足に添えて杖を持つ事といわれたが、左の膝と右の股関節が痛むので、右か左かしばらく考えたが左の手首の痛みが一番強いので、杖は右側で持つ事とする。考える程のことでも無かったか。
次ぎの日から杖を突く練習を始めたが、この杖は思ったより軽くて私の背丈に合わせた事もあって最初から使いやすかった。良い事を挙げると。
腕に付いているので、しっかり握りをつかまなくても杖がどこへも行かない。
これは杖の握りのところに手を軽く添えておくだけでもいいと思った。
杖の突き方としては杖を出してから左足を出すと言う順番だが、すぐに慣れて自然にそのようになっていた。
なるべく杖にはすがらないようにして普通に歩いたが、杖があると思うだけで安心出来るので、杖無しのときよりも姿勢も良く足も速く歩けた。
ただ、この杖を突いて歩いていると、出会う人がこちらをチラッと見て目をそらされるようでなんとなく気になった。
今までだったらデジカメを下げて歩いていると「デジカメですか」などと声をかけてくださったが、「お気の毒ですね」といわれているような気がするのはこちらのひがみか。
車椅子の方などにも気軽に声をかけられない私自身のことを思うと、障害者を見る目と言うものを考えさせられる一瞬だった。
まあ、段々に慣れていただいて、杖を突いてるデジカメおばさんを皆に覚えていただくように散歩に励むことにしよう。
こんなスタイルで歩いているおばさんを見かけたら、皆さん声をかけてくださいね。

